今回は小児に多い化膿能性股関節炎について書いていこうと思います。

こちらも整形外科の数少ない緊急疾患の一つですね。

子供が熱出てて股関節いたがってて、歩かないと聞くとヒヤッとしますね。

そこでまずは診断からお話します。

ご紹介したいのは、Cairdの予測因子です。
Cairdの予測因子は5項目からなり、その該当項目数が診断の補助になるというものです。

項目は


1 発熱(38.5度以上)
2 立位不能な下肢痛
3 WBC12000以上
4 CRP2以上
5 赤沈40mm/h以上

上記項目3項目以上該当で91%の診断率といわれています。

赤沈は一般採血検査の時にルーチンでとらないことが多いと思うので、化膿性股関節炎を疑った際は、採血項目に加えてください。

あとは、エコーで関節液の貯留をみます。大腿骨頸部の骨軸に沿ってプローベをあてて、骨頭から頸部におりるところの距離をはかります。そこで左右差を確認し関節液が貯留しているかを確認します.

関節液が貯留していて、疑わしければそのままエコーガイド下に関節穿刺をおこないます。そこで関節液の性状をみて感染がうたがれる場合は手術で切開排膿というながれになります。

必ず、抗生剤を行く前に培養は必須なので、関節穿刺して培養を提出ないしは、手術をおこない手術中に排膿した関節液を培養に提出してから抗生剤の開始となります。むやみに抗生剤の先行投与は行わないことが大事です。

起因菌がわからない間は、第一世代セフェムとMRSAカバー目的にバンコマイシン等をあわせて開始し、起因菌が判明し次第de-escalationを行っていきます。

判断に迷うケースも多いです。炎症反応の上昇がいまいちであったりする場合もあり、JIAとの鑑別に迷うことも多いです。

また、頻度はかなりすくないですが神経芽細胞腫や白血病で似たような症状をきたす場合があるので、遷延する場合はMRIでの評価も重要になってきます。

以上化膿性股関節炎に関してでした。