2020年度の受験から新専門医機構により、整形外科でも新専門医制度での試験となりました。
ここでは、整形外科専門医試験を受験する整形外科医のために2章にわけてやるべきことをご紹介します。
まずは、「専門医試験受験を申し込む」までについて。準備編です
目次
何年目に受験できるのか
日本整形外科学会入会後4年目です。 旧専門医制度から1年はやくなりました。
申請の申し込みは整形外科4年目の7月ころ、試験は同年度の1月におこなわれます。
令和3年は申請受付期間は7月1日-7月31日でした。
試験申し込みまでにやるべきこと
整形外科1-3年目前半の場合
結論から言うと、
✔論文を書いておく
✔骨軟部腫瘍特別研修会を受講する(できれば3単位分、最低でも2単位分)
この二つは早い間から、やっておくことが大事です
まず論文は、書き始めてから投稿されるまで1年程度かかる場合もあり、rejectされた場合などまたはじめから書き直さなくではならないからです。
あとは、骨軟部腫瘍特別研修会を受講しましょう。これは申し込みなども必要であり
年1回の日本整形外科学会と骨軟部腫瘍学会でしか受講できません。
なので受験する前の年までに、受講しておかないと受験する年には間に合いません。
受験する年の春の日本整形外科学会で受講できるため、その前までに2単位はとっておいた方がよいと思います。
急いでなにかをやらなければならないため、あとできることは単位を年に5-10くらいためておきましょう。
学会などで必要な単位を取得できます。全部で30単位必要です。
こまかい単位の番号はそんなに気にしなくていいとおもいますが、1つの番号につき2単位必要なので、あまり同じ番号の単位ばかりはとらないほうがいいです。
番号は14のものは、あまり受講できないことが多いため14番がある場合は積極的に受講したほうがいいと思います。
整形外科3年目後半ー4年目の場合
単位
いままでためてきた単位の細かい調整が必要です
14分野それぞれ2単位必要です。5と14は3単位必要なので、合計30単位必要です。
骨軟部腫瘍の単位は、とれるチャンスが年2回のため、しっかり確認しましょう。
症例
経験すべき症例と手術症例がそれぞれ必要です。
手術症例は160例(執刀80例+助手80例)
経験症例は、5例以上の経験が必要なA項目と1例以上の経験が必要なB項目があります。A項目とB項目は両方、症例提出が必要です。
手術症例とかぶってもいいので、なるべく手術症例でうめましょう。
細かい病歴は要求されていないので、すごい頑張れば1-2日で終わらせることができますが、当直の空き時間などで数日間にわけてやった方が気楽です。
自己評価など
アンケートみたいなやつがあるので、これはすきま時間でさっさと終わらせましょう
上司への評価や、こういうのは経験しましたみたいなことをチェックしていきます。 初期研修医の時にやったやつみたいなやつです
論文・学会発表など
これはこの段階で焦らないように事前に終わらせておくことをお勧めします。
日整会のマイページの業績のところから登録できるので、登録しましょう
自分の論文や学会発表の抄録などをアップロードし載せる必要があるので、取っておいた方が楽です。
日整会のマイページからこれらを登録しますが、上司が承認してくれないと認められません。
なので上司に承認してもらえるように、直接いってみてください。
申し込んだ後
あとは、試験に向けて勉強するのみです。
勉強編はまた別記事で触れます。
勉強のために買うもの
最低限2つかう必要があります。
1整形外科卒後研修Q&A
2標準整形外科学
標準整形は、改定されてなければ先輩とかに借りるのでもいいかもしれません。