今回は先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)(DDH)についてお話しようと思います。

整形外科の先生は、普段、二次検診などで小児科の先生から依頼をうけることがあると思います。

まず初めに日本整形外科学会の二次検診への紹介基準が以下のようにあります。

①開排制限
①’大腿皮膚溝非対称
②家族歴
③女児
④骨盤位

以上の4項目のうち、2項目以上該当で二次検診への紹介が推奨されます。そのため、女児骨盤位ってだけで紹介の基準の該当になってしまうのですね。

現実問題として、ほとんどは開排制限を認めた場合に、整形外科に紹介という形になると思います、

二次検診で診るポイントとしては

まず診察台に子供を寝かせ、開排制限の有無をチェックします。かならずその時はおむつも脱がせて、大腿内側皮膚溝とAllis signも確認します。その際頭もさわって、むき癖がないかどうかも同時にチェックします。ここまでで、身体診察をおえます。その際そのまま超音波検査をおこなってもいいとは思いますが、自分は一度レントゲンにいってもらって最後にエコーをやっています。エコーするとだいたい泣いてしまうので、一番最後の検査としてやるようにしてます。

診察がおわって、子供のおむつなどをはかせている最中にお母さんに家族歴、骨盤位分娩の有無を聴取しておきます。

身体診察がおわったら、レントゲンをとってもらい、(両股関節正面像、開排位像)脱臼などないか確認します。レントゲンのポイントとしては、
shenton線、calve線を確認し、連続性を確認。
骨化核の左右差を確認
α角を計測(30度未満か)

最後にエコー検査で脱臼がないかどうか、開排位で確認しています。

以上のポイントから、脱臼が疑わしければ専門病院に紹介、おそらく大丈夫だろうがα角が大きい場合や骨化核の左右差がある場合は定期フォロー、なんともなければそのまま終診という形でつかいわけています。

いずれにしてもコアラ抱っこ指導はしておいて損はないと思います。

日常では、こんな形でDDH疑いの紹介の患者さんをうけたときはルーチンで診察しています。ぜひご参考になればと思います。